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2024年2月28日

大丈夫という口癖の要因

亡くなった父は、心臓病と腎臓病を抱えておりました。

8年ほど前に心臓の手術をし、

人工弁とペースメーカーが体内に取り付けられました。

手術の影響もあり、持病の腎臓病が急激に進行。

手術をして間もなく、人工透析を受けるようにもなりました。

そんな大病を2つも抱える父の口癖は、

「大丈夫」でした。

 

父の生前、

母から、「お父さんの体調が優れない」という連絡がちょくちょく入りました。

その都度、父に直接電話をしたり、実家に会いに行ったりしていましたが、

返事は決まって「大丈夫」でした。

母が「お父さん、決まって大丈夫しか言わないけど、ほんとは大変なんだよ!」

と、娘である私に現状を正確に理解してもらいたいようでした。

実際のところ、

貧血が酷くて輸血してもらったり、

突然、嘔吐したり、

足の血管が詰まりかけて処置してもらったり、

私が父と同じ立場であれば、

「大丈夫」とは、簡単に言えそうもない状況であったようです。

 

なぜ、父は辛い状況、大変な状況でも、

いつも「大丈夫!」という返事だったのか?

要因はいろいろとあると想いますが、大きく3つ考えました。

1つ目、家族への配慮。

2つ目、不安にフォーカスしない在り方。

3つ目、受け容れる速さ。(受容力の強さ)

です。

 

①家族への配慮

父は、とにかく身内を大切にする人でした。

「家族に心配させたくない。」そんな想いが伝わってきます。

今、ふと思ったのですが、自分自身にも心配を与えたくなかったのかもしれません。

自分が発した言葉は、自分自身も聞いています。

父は、本能的に自分自身にも「大丈夫」と言って安心させていたのかもしれません。

 

②不安にフォーカスしない在り方

父は、自分の病気以外のことでも、楽観的に考えて、すぐに行動に移す人でした。

というより、あまり考えていなかったかもしれません。

特に、不安を増幅させるようなことは・・・!

なので、行動がフライング気味で失敗することもありましたが、(笑)

不安にフォーカスせず、とにかく、やってみる、試してみるというスタンスの人でした。

 

③受け容れる速さ(受容力の強さ)

父は、とにかく、物事の受け入れ方が早かったように想います。

特に、負の出来事に関してはそうでした。

「これ以上ダメだ」とわかったら、

思考をすぐに切り替えて、

別な方法を探したり、改善策を見出したりして、

過去は過去として割り切っているタイプでした。

 

父の楽観性について、自分なりに考察してみて改めて想うのが、

こんなに近い所に、楽観的生き方を学べるお手本が居たんだな~ということです。

今更ですが、今後、楽観的になれない時(何かに執着したり、不安に苛まれているときなど)、

「父だったらどう考えるか?何と言うか?どんな行動をとるか?」

自問していきたいと想います。

 

今日も最後までお読みいただきありがとうございます。

 

MindLabo代表 山本智香子