より存在を感じる
51歳になるまで、家族が亡くなるという経験をしてこなかった私。
1月に父が急逝するというできごとを経験し、
「記憶」に対するイメージ(考え方)が変わりました。
これまでの人生では、
その人と過ごした日々の記憶、
その人と過ごした想い出というのは、
時間とともに薄れ、
その存在も感じなくなっていくんだなという経験を多くしてきたように思います。
例えば、遠い昔、お付き合いしていた彼などがその例です。
どんなに、関係が近くて、
お別れした時はとっても悲しかったり、寂しかったりしても、
時間とともに、その感情や記憶は薄れていきました。
だから、これまでの人生は、悲しい出来事などがあれば、
時が解決してくれる!と想って、
記憶が薄れていくのを時間に委ねるということも多くしてきました。
でも、父に関しては違います。
父と行ったことがある場所、
父と一緒にやったこと、
父にやってもらったこと、
父との間で習慣になっていたことなど、
その場面、その場面で、父の存在を想い出すのです。
亡くなって時間が経っても、いえ、
時間が経てばたつほど、父の存在を感じるのです。
私はその時、父がもうこの世にはいないという寂しさよりも、
むしろ、父が今、近くにいてくれている、
そんなふうに思えるのです。
なぜ、そんなふうに想えるのか?
きっと、メンターの一言のおかげです。
父が、亡くなった直後のセッションで、
ご自身の経験をもとに感じたことを私に伝えてくださいました。
その、言葉のおかげで、
父を近くに感じられるようになったのだと想います。
父を想ったときに、父は近くいる。
そう想うと、
「大丈夫」が口癖だった父の存在を、
より強く感じるのです。
メンターがおっしゃっていたことはこういうことか・・・
実感と共に、自分なりにですが、
少し解釈できてきたように想います。
今日も最後までお読みいただきありがとうございます。
MindLabo代表 山本智香子