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自己有用感

こんなことで喜んでもらえるなんて

今日は、母と少し離れた場所へ買い物に行きました。

父が亡くなってからというもの、

すっかり消極的になり、

人と関わる範囲も、行動範囲も狭まっている母。

週1回程度、私が実家を訪れるのを楽しみにしてくれているようです。

 

そんな母ですが、やはり、ネガティブ思考になっているな、

と感じることが、客観的に観て多いので、

今日は、気分転換も兼ねて、いつもとは違う少し離れた場所へ、

連れ出してみようと考えました。

 

私が、

「新居に必要なカーテンが欲しいから、

つきあってくれない?

ついでに、お母さん、ソファー欲しいって言ってたじゃん。

見に行くだけ、見に行ってみない?」

と誘ったら、最初はあまり気乗りしないようでしたが、

ついてきてくれました。

 

家具屋さんへ行き、少し気分も上がって来たのか?

某、大型総合スーパーへも行くこととなりました。

探していたものが見つからなかったので、

諦めて帰ろうとしていたら、

ふと、母が好きそうな感じの、

洋服が目に止まりました。

「お母さん、あの売り場見て行かない?」

と言って、2人でその売り場へ行き、しばらく散策。

「お母さん!これどう?お母さんに似合いそうだよ。」

と持っていった服をまあまあ気に入った様子。

「試着してみなよ。」と言って試着してみると、

想った以上に良い感じだったみたいで、母の顔が明るくなり、

「これ買ってみようかな」と言ってくれました。

娘とすると、いつまでも母には、若々しく、

きれいでいてもらいたいものなので、

母の久しぶりに観る、女性としての嬉しそうな顔を見られて

とっても幸せな気持ちになりました。

 

実家に戻り、少し休んで帰宅しようとすると、

母が、

「今日はありがとう。

最近は、近所のスーパーを往復するだけだったから、

なんか、外国に行ったくらい遠くに行った気がしたよ。

1人だと洋服を買う気にもならないし、選ぶこともできないから、

今日は本当に智香と買い物に行かれてよかった。」

と、とっても喜んでもらえたのです。

 

私にとったら、隣の市に行って、

洋服を選んであげるくらい、

本当にたいしたことではないのですが、

そんなたわいもないことで、こんなに喜んでもらえるなんて、

こちらの方こそ嬉しいですし、

ささやかなことにも感謝できる母を、

尊敬もするし、ありがたくも想います。

 

今日も最後までお読みいただきありがとうございます。

 

MindLabo代表 山本智香子