コミュニケーション能力ないってほんとかな?
先日、ある中学生のお子さんをお持つお母さんが、
「うちの子コミュ力無くて・・・」と嘆いておられました。
その理由は、
集団の輪の中に自分から進んで入って行くタイプではなく、
友達の数も少ないから。
とのことでした。
私は、その理由に何故か違和感を感じ、
その会話の後も、無意識に、
頭の片隅でその違和感の理由を考えていたようです。
今日、急にその違和感の答えがひらめきました。
話を伺っていると、そのお子さんは、
思いやりがあり、親御さんとの関係も良好のご様子。
数少ないとおっしゃるお友達とのエピソードを伺っても、
そのお友達には、遠慮なく自分の本音を言っていることが伺えました。
私はそのお子さんにお会いしたことがないのですが、
お話を伺っている限り、
「コミュニケーション能力がない」とは到底思えず、
相手への気遣いが中学生のうちからできているなんて、
むしろ、コミュ力高いんじゃない?!!と想ったのです。
お母さんが理由に挙げた、
集団の中に入れず、友達の数も少ないというのは、
コミュニケーション能力が低いのではなく、
ただ単に社交性が低いだけなのではないか?
そうひらめき、それぞれの言葉の意味を調べてみました。
社交性:人づきあいが好きで,つきあい上手な性質。
コミュニケーション能力:人間が互いに意思・感情・思考を伝達し合うこと。
とあります。
社交性とコミュニケーション能力という言葉。
なんとなく、同じニュアンスで使っている場合があるように想いますが、
似て非なる言葉なのではないでしょうか?
例えば、
人づきあいが上手くて、何人も友達がいる人の中には、
自分のことばかり話している人もいるし、
広く浅い感じの付き合い方で、互いに意思疎通できているか?
というとそうではない人もいます。
人の輪の中に入ることが苦手で、友達が少ないことで、
コミュニケーション能力がないと想っている方。
コミュニケーション能力がないと悩んでいる方。
社交性とコミュニケーション能力を分けて考えてみたらどうでしょうか?
今日も最後までお読みいただきありがとうございます。
MindLabo代表 山本智香子