要領が悪い
皆さんは「要領が悪い」という言葉、
使っていますか?
私は、物心ついたころから、
現在も尚、周囲から言われ続けている言葉です。
子供の頃は、母親によくこの言葉を言われていました。
最近になって想うことは、
恐らく母親は、
要領が悪いことが悪いことだ。
という意味で使っていたわけではないということです。
単に、「要領が悪い」と言っているだけで、
そこに良い悪いというジャッジの意味は、
さほど含んでいなかったように想うのです。
しかし、この言葉自体に、
「良い悪い」というジャッジの言葉が含まれるので、
相手がさほど、悪い意味で使っていなかったとしても、
言われた方は傷つくことが多いのではないでしょうか?
少なくとも、私は傷ついておりました。
しかし、現在は、「要領が悪い自分」を受け入れているので、
昔ほど、言われてもあまり傷つかなくなりました。
このブログを書いていて想い出したのですが、
20代~30代の時は特に、
要領が悪い自分を隠したい気持ちが強かったです。
そのために、
職場でできなかった仕事を、内緒で家に持ち帰って、
さも、時間内でこなせてます。
という感じを装っておりました。
だから、その時期だけは、
あまり要領が悪いとは言われていなかった気がします。
今当時を振り返ると、心身ともに疲弊していたのは、
偽りの自分を演じることに消耗するエネルギーが、
自分では気が付かないうちに膨大になっていたからだとわかります。
話は戻りますが、
こんな自他ともに認める
「要領が悪い」私に対して、
現在、お世話になっている研修担当の方は、
「研修がスムーズに進んでいる」とか、
「理解が早い」とか、
「この質問にすんなり答えられた人は少ない」とか、
おっしゃってくださいます。
もちろんとてもうれしいし、
誉めるという行為を体現してくださることもありがたいのですが、
今までの人生で、
あまり言われたことがない、
言われ慣れていなことなので、
正直、戸惑っているのも事実です。
たまたま、私の特性にあった仕事であったのか?
研修担当の方の優しさなのか?
「要領が悪い」自分は受け入れられるのに、
その反対は受け入れられない自分がいます。
それは何故かと考えてみました。
自分なりに出た答えは以下の通りです。
「要領が悪い」ことは悪い事、ダメなこと、
「要領が良い」ことは良い事、すごいこと、
とめちゃくちゃジャッジをしていたのは、
他でもない自分自身であった。
ということです。
今日も最後までお読みいただきありがとうございます。
MindLabo代表 山本智香子