自己信頼度を下げないために
私は、典型的な、1点集中型の人間です。
複数のことを同時にやろうとするとパニックになったり、
1度に沢山の情報が入ってくると頭が真っ白になって思考が停止したり、
キャパシティーを超えるとそれ以上のものは何も耳に入ってこない。
そんな感覚に陥ります。
メンターからの助言や、
心理カウンセラー心屋仁之助さんの本で得た知識などから、
それは単なる特性で、
そこに優劣や、良い悪いはないということがわかり、
だいぶその考え方が自分の中に浸透してきて、
1点集中型の自分を「ダメだな~」と責めたり、
劣等感を感じることは以前に比べて格段に減った実感はあります。
しかし、ある場面においては、
そんな自分をジャッジしたり、責めている自分がいます。
ある場面とは「接客」です。
接客(対面でもTELでも)をしている時、
慣れないことが発生すると、
パニックになったり、フリーズしたりして、
その動揺感がお客様に伝わってしまったことが多々ありました。
そんな時私は、
お客様に不愉快な思いをさせてしまったことに罪悪感を感じたり、
こんなんじゃプロじゃない!プロ意識が低い!と自分を責めたり、
はったりでもいいから、プロを演じ切る姿勢ができない自分をダメだな~とジャッジしたり、
してしまいました。
こうなると自己信頼度がガタ落ちし、
本来の強みである、笑顔、行動力、チャレンジ精神、まで発揮できなくなる
という悪循環に入ってしまします。
だったら、接客がある仕事に就かなきゃいいじゃん。
という選択もあるのですが、
自分の夢を実現するために、
どうしても「接客」が必要である場合は、
そんなことも言っていられません。
ふと、過去に某ファミリーレストランでホール係を
やっていた時のことを想い出しました。
そのお店はランチタイムとなると
サラリーマンやリタイア世代の方々で賑わうお店でした。
その仕事を始めたころは、メニューも覚えてなければ、
オーダーの取り方もわからない、配膳の仕方もわからない、
何もかも初めてで、フリーズやパニックの連続でした。
しかし、1年後には、ある程度イレギュラーなことが起きても
(1人営業の時、お子さんがドリンクバーのコップを割るなど・・・)
落ち着いて対応できる自分になっていました。
家にメニュー表を持ち帰ってメニューを覚え、
オーダーを取る機械の配置をメモして覚え、
イメージトレーニングをしていたからです。
そして、自信を持って接客できる自分に成長していたのです。
その過程で、自己成長感を実感できたのもうれしいことでした。
器用な人に比べたら、何倍も時間がかかるかもしれませんが、
その分、できた時の喜びは大きいですし、
できない人の気持ちや、
できない人が何につまずいているかが理解できるというメリットもあります。
たった1年の経験が役に立っていることもあるのですね。
今日も最後までお読みいただきありがとうございます。
MindLabo代表 山本智香子