家族のための健康維持
今日は、実家の母が電話をくれて、留守電に、
「智香が好きなもの何の気なしに、スーパーで買っちゃったから、
時間があったら取りに来ない?」というメッセージが入っておりました。
要するに、「会いたいんだな」と想いましたが、
留守電に気が付いたのが、19時。
どうしようかな~とちょっとだけ迷いましたが、
昨日、久しぶりに会った同級生は、片道1時間以上もかけて、
実家のお母さんのところに時々会いに行っているそうで、
そのやさしさに感化されたばかりということもあり、
実家を訪れることにしました。
母は、今年1月の父の急逝により、軽いうつ状態です。
お医者さんは、配偶者の死というのはとても心に負担が大きいから、
一次的にそうなることはよくあるとおっしゃっていたので、
しばらく様子を観ている状況です。
母は「バラエティー番組を観て、
テレビの向こう側の人は楽しいそうだなと想っても、
自分自身は楽しめないし、
ドラマを観てもしょせんつくり事と想ってしまって集中できない、
食べることもおっくう、
家の中で一日過ごそうと想えば過ごせる。」
と言っています。
まさに、私がうつ状態だった時と同じなので、
「それ、すごいわかる~」と共感しておりました。
しかし、母が私と違うのは、
TVを観たくなくても、
新聞やニュースを観て世の中との接点だけは持とうとしたり、
食べるのがおっくうでも、
自分で作って食べるようにしたり、
一日中家で過ごしたくても、
草の1本や2本を採るでもいいからと一旦は外に出るようにしたり、
買い物も、本当なら3~4日に一度でも間に合うくらいだけど、
あえてこまめに出かけるようにしたりして、
これ以上悪化しないように心がけているのだそうです。
そして、その行動の原動力となっているものは、
「家族のために寝込まないようにすること」
だというのです。
これまで、その行動の理由に言及したことは無かったので、
健康維持の理由が、「家族のため」と聞いて、
自分の健康維持の目的があくまでも自分のためという私にとっては、
驚きと尊敬でしかありませんでした。
でも、よくよく考えたら母らしいなとも想いました。
これまで母は、持病を抱える父のことばかり考えて、
食事をつくったり、家のことをしていました。
私や兄、その子供たちのために、
いつもいろんな支援をしてくれました。
若いころは、家や姉弟のために、
私にはそこまでできない!というような支援もしてきた母です。
(もちろん母も姉弟からたくさんの支援を受けています。)
そんな母だからこそ、「家族のため」が、
うつ状態に打ち勝つほどの原動力となっている。
母には本当にかないません!
尊敬できる母で在ってくれて、感謝の気持ちでいっぱいです。
今日も最後までお読みいただきありがとうございます。
MindLabo代表 山本智香子