短絡的な思い込み
知人に、
営業職から製造業の作業員に転職した方がいらっしゃいます。
転職の理由は、
その方は、筋トレが趣味(ボディービルダー)で、
「製造業で重たいものを持つこと自体が筋トレになるから」
ということでした。
きつい、汚れるという理由で、
世の中では敬遠されがちなその仕事に対し、
その方が、あまりにも幸せそうにそのお話をされるので、
私は単純に「好きなことを仕事にするパワーってすごいな」と捉えました。
その印象がとっても強く残っており、自分の中に、
「自分の趣味と共通性のあることを仕事にすることは幸せ。」
という思い込みをつくることに影響を与えたことは間違いないでしょう。
また、日ごろ、SNSなどから受動的に得ている情報で、
好きなことを仕事にして、
「楽しく仕事してます!沢山稼いで幸せです!」
という、ポジティブな側面しか映さないものからの影響も、
かなりうけていたんじゃないかな~とも想います。
確かに、
自分の趣味と共通性のあることを仕事にすることは幸せ。
という側面はあると想います。
ただ、自分がそういう思い込みを基に仕事選びをして、
実際にはそうとも言い切れない側面があるという経験をしてからは、
自分のやりたいことと好きなことは別で、
やりたいことをやるためには、
好きじゃないこともやらなければならない場面もあって、
・本当にやりたいことのためなら好きじゃないこともさほど苦にならずできる。
・自分の趣味と共通性のあることを仕事にすること「も」幸せ。
・自分の好きなことを仕事としてやりたいかどうか?は別。
・自分の好きなことを仕事として選ぶかは自由。
そんないくつかの考え方を持つことができるようになりました。
そもそも、なぜ、短絡的な思い込みをしてしまったのでしょう?
表面的なことでしか物事を捉えていなかったことにあると想います。
具体的にどういうことかというと、
先にご紹介した知人の例で言うと、
転職後とっても幸せそうに見えたのは、
・転職する前の営業職がとっても辛かったからかもしれない。
・力仕事をすることだけじゃなくて、職場の人間関係も良好なのかもしれない。
・心身の状態を良くする、別の健康法などをやっているのかもしれない。
・プライベートで良いことがあったのかもしれない。
など、様々な複合要素から、
その人の今の状態が作り出されているという視点が足りなかったということです。
そう考えると、SNSの投稿は、その人のことを良く知らないのであればなおさら、
なぜこの人(この企業)が、この投稿をしているのか?
背景として考えられることはなにか?
様々な視点が、必要となってくると想います。
私のように、短絡的な思い込みを避けるために・・・
今日も最後までお読みいただきありがとうございます。
MindLabo代表 山本智香子