怪我の功名
84歳の母が、けがをした私を心配して、
食料を持って来てくれました。
父が亡くなってから、
張り合いを失ってしまったのか、
「頑張んなきゃって思っても、力が出ない。」
「年だから、智香に頼らなきゃ、何にもできない。」
「今度はいつこっちに来てくれるの~」
と、めっきり弱気になっていた母。
父が亡くなってからというもの、私や兄に頼りっきりの母でした。
(それはそれで、仕方がないとは思っていましたが・・・)
そんな母が、片道20分もかかるところを、
私が1週間くらいは買い物に行かなくて済むくらい大量の食料を、
買って来てくれたのです。
「久しぶりに来たから、途中、
道がわからなくなったらどうしようかと想ったけど、
なんとかなると想って、とにかく行動に起こしてみた」
と言って、連絡もよこさず、突然駆け付けてきてくれたのでした。
最近の弱った母には、ほぼ皆無の前向きな言動でした。
母は昭和の女性です。
自分のことは後回しにしても、家族のために、
尽くしてくれる人でした。
そして、尽くすことに喜びを感じる人でもありました。
私のけがが、そんな母の、ハートに火をつけたのかもしれません。
久しぶりに、母の、シャキッとした姿勢が見られたこと、
何より、
私に世話をやいているとき(部屋の片づけ、洗い物などしてくれました。)
の母のうれしそうな顔を見られたことが、
とってもとっても、うれしかったです。
お母さん本当にありがとう。
ちょっと気が滅入っていましたが、私もパワーアップいたしました!
今日も最後までお読みいただきありがとうございます。
MindLabo代表 山本智香子