SNSがメンタルを下げる理由を知る
今、新潮社発行
「メンタル脳」
アンデシュ・ハンセン,マッツ・ヴェンブラード著 久山葉子訳
を読んでいます。
余談ですが、実家の縁側にある揺り椅子に座り、
ぽかぽかの日差しに包まれながらの読書は、至福の時です。
著者の一人でおられる、アンデシュ・ハンセン氏は、
スウェーデンの精神科医で、これまでに、
「スマホ脳」「運動脳」「ストレス脳」など、
世界的ベストセラーとなった本を書かれた方なのだそうです。
私は、この方の書かれた本を読むのは初めてですが、
「メンタル脳」が最新刊であることと、
代表作「ストレス脳」のティーンエージャー版ということで、
読みやすそうだったこと、
この二つの理由が、購入の決め手になりました。
予想通り、説明がシンプルでわかりやすく、読みやすいです。
9章に分かれており、どの章も興味深い内容なのですが、
私が特に、印象的だったのが、
「SNSがメンタルを下げる理由」についてです。
私たちが、子供の時代にはスマートフォンはありませんでした。
それどころか、誰もかれもがスマートフォンを手にするようになったのは、
ほんの10年前くらいのことです。
それを理由にしてはいけないとは思うのですが、
SNSのメリット、デメリットについて、学ぶ機会がありませんでした。
(自分で学ぼう!という意識が無かったことを反省(^_^;))
こちらの本の第7章のテーマが、
「なぜ孤独とSNSがメンタルを下げるのか」
だったため、これまで、SNSが無自覚のままメンタルを下げていることを知り、
自分にもそれが当てはまることに気が付いたため、
メンタルとの関係性を意識しながらSNSを閲覧するよう心掛けたいという気持ちに変わりました!
もし、ご興味のある方は、こちらの本を読んでいただくことをお勧めします。
(出版者の回し者ではありません(笑))
以下ネタばれです。
『今ほど自分がダメに想える理由が多い時代はいまだかつてありません。SNSでは常に、見た目には完璧な人生を見せつけられます。友人の修整済みの写真投稿(誰だって1番素敵な自分を見せたいですし、満足した写真しかのせません。それは皆同じです)、さらには何千人というインフルエンサーのキラキラした人生が連続投下されてきて、それと自分を比べてしまいます。後ろに見えている景色からインテリア、化粧、照明まですべてプロの手を借りていると頭ではわかりつつも、です。(中略)私たちの多くが、起きているほとんどの時間スマホを手にしているため、常に自分よりもかっこよく、賢く、リッチな人気者がいることを思い知らされることになります。その影響で、私たちはヒエラルキーの下へ下へと落ちていき、グループから追い出されるリスクが高まったように感じるのです。(中略)
グループのヒエラルキー内で自分の地位が下がり続けていると感じると、心の健康を害するのは実に当然のことです。(中略)私たちは、必死でグループに属していようとした人たちの子孫です。1日に何時間も他人の完璧な生活と自分を比べてしまうことで、脳は「自分はヒエラルキーの1番下にいる。グループから追い出されるかも!」と勘ちがいしてしまうのです。
(中略)
「自分が思っているヒエラルキーの位置」と「その人の精神状態」は大いに関係がある』
『』内、新潮社発行「メンタル脳」
アンデシュ・ハンセン,マッツ・ヴェンブラード著 久山葉子訳より
学びは喜びです。全てに感謝です。
今日も最後までお読みいただきありがとうございます。
MindLabo代表 山本智香子