うつだった自分に伝えてあげたい
櫻井茂男著
「完璧を求める心理」自分や相手がラクになる対処法(金子書房)
を今読み進めております。
著者は1990年ころからパーフェックショニズム(完璧主義)の
研究を続けているのだそうです。
完璧主義に関する学術研究をベースにした読み物は少ないと著者はおっしゃっていますが、
この本はまさにその数少ない本の1つだな~と、
読めば読むほど感心するのであります。
まだ半分ほど読み進めただけですが、
ここまで読み進めた中でうつで苦しんでいた頃の自分に、
伝えたいと思った知識がありました。
著者は完璧主義の定義を、
過度に完璧を求めるパーソナリティーあるいは認知傾向のこと
としています。
完璧主義には
①自己志向的完璧主義:自分に完璧を求める
②他者志向的完璧主義:他者に完璧を求める
③社会規範的完璧主義:他者から自分に完璧が求められていると認知する
の3種類あるのだそうです。
第三章では「完璧主義と心とからだの健康」と題し、
完璧主義が心身に与える影響を三種類それぞれの完璧主義について、
その特徴が研究結果をもとに書かれていました。
以下は、第三章に書かれていたことの一部です。
「社会規定的完璧主義の人には、
誠実で他者の評価を気にする神経症的なパーソナリティーの持ち主が多いため、
他者から課された課題や仕事は完璧にしなければならないと思いやすく、
【中略】
大学生を対象とした研究では、
社会規定的完璧主義の得点が高いほど抑うつ傾向も絶望感も高いことがわかりました。」
私は、①と③の傾向性が強かった(強い時もいまだある)と自己分析するのですが、
本当にこれは過去の私そのもだ!!と想いました。
当時の自分に伝えてあげたい知識です。
今日も最後までお読みいただきありがとうございます。
MindLabo代表 山本智香子