完璧を求める心理
今、櫻井茂男著
「完璧を求める心理」自分や相手がラクになる対処法(金子書房)
という本を読んでいます。
この本を読もうと想ったきっかけは、
完璧を求めることが、
自己受容の阻害要因、自己否定の原因になるのではないか?
と考えたからです。
なぜ、そう考えたか?
それは、自らの経験です。
これまでの人生で、2度うつ病になるという、
苦い経験をした私ですが、
その原因の大きな一つは
自己否定だった
ということは実感しております。
では、その自己否定の原因は何だったのか?
と考えた時に、
「完璧主義」もかなり影響していたな~
と今振り返ると思うからです。
健康を取り戻し、健全な心身の状態である現在でも、
完璧主義が行き過ぎると、
できない自分を責めたりして、
自己肯定感を下げていると感じる時もあります。
著者の桜井茂雄さんは
発達心理学者で筑波大学の教授をされているのだそうです。
偶然にも私が人生の大半を過ごした、長野県出身の方でした。
専門家が書かれた本ということもあって、
内容が濃く、非常に読み応えのある本です。
20ページほど読んだだけなのに、
大切だなと思う所に貼った付箋が沢山です。
やはり、私の経験から得た考察はなから間違ってはいないようで、
では、なぜ、完璧を求めすぎることが、
自己否定の原因になるのか?ということが、
(著者は自己批判という言葉を使っておられます)
理論的かつ体系的にまとめられているので、
非常に勉強になる本です。
例えば、こんなことが書かれていました。
「達成欲求」の領域での研究では努力すれば実現できる程度の高い目標とは、
六割から七割程度の確率で達成できると予想される目標のことであり、
こうした目標をもって学習や仕事に従事することによって、
最も高い生産性が期待できるとされている。
のだそうです。
これまで、ずーっとメンターからアドバイス頂いていたことでもあります。
今日も最後までお読みいただきありがとうございます。
MindLabo代表 山本智香子