父親を好きになった要因②
20代前半、父親のことが超絶嫌いだった私。
その理由は、母親に対する男尊女卑的な態度からくるものでした。
父親は現在も、家事のほとんどを母に任せ、
上げ膳据え膳、毎日洗濯された衣類や寝具が用意され、
定刻に食事が出てきて、何と幸せな生活をしているのだろうと、
はたから見て想うのですが、
今はそういった光景を観てもイライラするどころか、
微笑ましいとすら思えるのであります。
こういったことからもわかるように、
父親は今も昔もあまり変わっていません。
では、なぜ大嫌いな父親のことが好きになったのでしょうか?
私が変わったからです。
昨日の投稿にも記載しましたが、
私の父親や男性への見方、考え方が変わったのです。
今日は3つあるその要因の、2番目について記載したいと想います。
②ライフイベント(結婚・出産・家を建てる・離婚)
・結婚式の時、生まれて初めて父親が泣く姿を観たのは大きかったです。
しかも、号泣でした。
私は、ここまで愛されていたのかということを、実感した瞬間でもありました。
・妊娠、出産を経験したことも大きかったです。
妊娠8か月を過ぎたころから、お腹の赤ちゃんの動きが激しくなり、
赤ちゃんと一心同体というか、繋がっているというか、
いつも一緒にいられるなんとも言えない、幸福感を味わうことができました。
あと、おっぱいをあげているときの幸福感。
これも何とも言いようがないくらい幸せでした。
これは、女性だけに与えられた特権で、男性はこの幸福感を経験することはできません。
この時でした、男性、女性、勝ち負けという次元じゃないなと想ったのは。
女性はそもそもこんなに素晴らしい特権を与えられてるわけだし、
男性も男性で女性にはない特性というものを持っていて、それに優劣も勝ち負けもないな~と。
今まで男性に対して、張り合ったり、負けん気が強かった自分の言動が、ばっかみたい(笑)と笑えるようになりました。
・マイホームを建てるとき、父はとても労力を使ってくれました。というのも父は大工で、
父が勤める工務店に建設をお願いしたのですが。父は、クビになってしまうのではないかと想うくらい、
社長さんに値段交渉してくれ、とっても安く建設してもらうことができました。
その代わり父は、休日や時間外もプライベートということで建設を進め、(要するに無料)
人件費をかけないように配慮していました。
娘や孫のためとはいえ、朝早くから日が暮れるまで、時には休日返上で本当によくやってくれました。
・そんなに苦労して建ててくれた家でしたが、私が離婚することになりそこを離れることとなりました。
私は父に「あんなに一生懸命立ててくれた家、出ていくことになってごめんね」と言ったら、
「お父さんはそんなことは全然気にしていないよ」と明るく答えてくれました。
それどころか、私が離婚後住むための、土地や家(正確にはトレーラーハウス)のことにも、
親身になって考えてくれ、土地の整備や、家の家具や内装を整えるのに労力も使ってくれました。
こんなに愛情が深い父を嫌うなんてとんでもない、むしろ敬愛するようになっていったのです。
今日も最後までお読みいただきありがとうございます。
MindLabo代表 山本智香子