20代の頃のうつの原因
20代前半の頃、「抑うつ状態」という診断で、
会社を1か月病欠しました。
それが、人生初の大きな挫折だったように想います。
それまで、大きなケガや病気をすることなく、
留年、浪人をすることも無く順調に来ていた私でしたが、
そのたった1か月の病欠で、
昇給、昇進が同期入社の仲間たちより遅れ、
仕事を頑張りすぎてこうなったのに、
逆に、自己管理能力が低いという烙印を押され、
仲間たちから遅れをとるという現実。
どれだけ悔しい想いをしたかわかりません。
愛知県の某短大の電子工学科を卒業した私は、
某電機メーカーで、半導体製品などの試験機を設計する仕事をしておりました。
30年前は理系女子が少なく、
私の所属していたハードウェアを担当するグループでは、
私が初の女性技術者でした。
私は初の女性技術者というプレッシャーから、
できる自分で在りたかったし、
たとえできなかったとしても努力している姿だけは見せようと、
がむしゃらに頑張っていました。
誰から言われたわけでもないのですが、
私が頑張れば、この後、もっと女性技術者の道が開けるかもしれない、
逆に私が使い物にならなければ後に続く女性技術者の道を閉ざしてしまうかもしれない、
やっぱり女には無理だよなと思われたくない、
女だからって甘えてると思われたくない、
と勝手に想っていました。
この非合理的ビリーフ(思い込み)が、
自分自身を追い込み過ぎる原因となっていたことに、
今だからか気付くことができますが、
当時、今のように自分を俯瞰したり、内省したり、フィードバックを受けたりして、
自己認知するという術(すべ)を知らなかった私は、
自分自身が自分を苦しめていることに気付くどころか、
ますます自分に無理をさせていました。そして、
最終的には精神性疾患を発症するまで追い詰めてしまったのです。
今日も最後までお読みいただきありがとうございます。
MindLabo代表 山本智香子