自己効力感を与える
今年の1月父が亡くなってから、
やや心身のバランスを崩している実家の母。
私からしたら、充分頑張って生きている、
84歳にして、自分のことも、家のことも、
ほとんど一人でやっている母をすごい!
とすら思っているのに、
母自身は、自分に対する自己評価が低く、
あれもできなくなった、
これもできなくなった、
とマイナス面にばかり、目が行く傾向性が今は強いです。
そんな母と先日電話で話をしました。
ある、ディスカウントストアに行ったとき、
資源ごみ回収ボックスの操作方法がわからず、
店員さんに聴いたら、
操作方法を教えてくれるだけではなく、
資源物も全部運んでくれたとのことでした。
「親切な店員さんで嬉しかったけど、
手間をかけさせてしまって申し訳なかった。
前は、できてたのにできなくなって、
もう本当に私はダメだ」
と悲観的になっていた母に対して、
「親切な人って、人に親切にしたくてしたくて仕方がない人もいるんだよ。
それは、自分もそうだし、自分が骨折して足が不自由だった時に、
人から親切にしてもらって感じたことでもあるよ。
お母さんは親切な人に、親切をする機会を与えてあげたんだと想うよ。
お互いに、良い気持ちになれて良かったと私は想うよ。
人には助け合いも必要だしさ。」
と伝えたら、
「そうかな~」と言いながら、
電話の向こうの母の声が、明るくなったのがうかがえました。
骨折で人からたくさん親切をしていただいたからこそ得た考え方で、
母の気持ちが少しでも軽くなったことを、
これも骨折の効能だなと感じたできごとでございました。
今日も最後までお読みいただきありがとうございます。
MindLabo代表 山本智香子