「PERFECT DAYS」を観て
実家の母と、映画を観に行きました。
昨年末、映画館を間違えたことから、
その日は観ることができずお預けになっていた、
「PERFECT DAYS」です。
母は、自分のことより、
他者のことを優先するタイプなので、
映画館に行く前に、
「被災されている方のことを想ったら、
映画を観に行くなんて、なんか悪い気がするね。」
と言っていました。
確かに、そういう気持ちは私にもありましたが、
一人一人が、それぞれの「今」を大切に生きること、
私はそれも大事なことなのではないか?という考えを持っているので、
被災されてた方にはまた別な形でできることをすることにし、
念願の「母との映画鑑賞」に行かせていただくことにしました。
「PERFECT DAYS」は、役所広司さんが主演の映画です。
ネタバレになってしまうので、
内容についてはあまり多くのことは書かず、
私が個人的に、感じたこと、想ったことを書かせていただこうと想います。
役所広司さん演じる主人公は、「口数が少ない」という設定だったので、
主人公のセリフがとっても少ないのが印象的な映画でした。
言葉での表現が少ない分、
主人公の人柄を表現するのはとっても難しいのではないか?
と素人ながら想ったのですが、
演出や演技力などで見事にそれを表現していたことが、
素晴らしいと感じました。
何か強烈なメッセージがあったわけではないのに、
何故か、心の深い所に「ジーン」と響くものがあり、
後々まで、映画の余韻が残る、そんな感覚が今もあります。
毎日を、一生懸命、誠実に、穏やかに、優しく生きていくことの大切さ、
その価値や美しさに気付かされる作品だったな~と
後からじわじわとその想いがこみあげてくるのでありました。
母は、映画を観終わった直後、笑顔で
「いい映画だったね」と言っていました。
その笑顔が、少女のようで本当にかわいかったです。
いつもは単独行動が多い私ですが、
誰かと一緒に映画を観ると「いいな」と感じることは、
観終わった後、感想が言い合えることです。
それにより、新たな視点や考え方に気付かされることもあります。
身内のことを、あまり褒めるのも何なのですが、
母は、純粋な所があり、
本当に素直に主人公の生き方を賞賛しているので、
なんかいろいろ難しいことは考えずに、
感性でそのまま捉えればいいんだな、
と映画鑑賞の仕方を学ばせてもいただきました(^_^)
また、母と映画に行きたいです。
母は、心に響く映画をチョイスするのが上手いです!
今日も最後までお読みいただきありがとうございます。
MindLabo代表 山本智香子