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2023年6月4日

「女だから」の言葉に過剰反応していた私

リケジョをやっていた20代前半、

父親のことが大嫌いでした。

「父親のことが」というより、

父親の「男尊女卑的言動が」嫌いだったのですが、

当時の私は、

自分の感情だったり、捉え方、考え方が整理できておらず、

全部ひっくるめて、「父親のことが嫌い!」となっていたと想います。

 

最初にお伝えしておきますが、

今は父親のことが大好きで仕方ありません。

父親や男性に対する、見方、考え方が変わったからです。

 

現代は、

「女に学歴はあまり必要ない」とか、

「女は結婚したら家庭を守るのが仕事」とか、

いう声を耳にすることはなくなりましたが、

30年前は、男女雇用機会均等法が施行され、

時代も男女平等が叫ばれているにも関わらず、

まだまだ、

そういうことを言う人、

言わないまでも、

そういう雰囲気を出している人がいました。

父もその一人で、私には男尊女卑的なことは言動はとりませんでしたが、

母親にはそういう態度をとっていました。

 

父も母も正社員で、両親共働き家庭だったのですが、

「俺の給料で家族全員養えるはず」という自論が根本にあるせいか、

(実際に養ってもらっていたので)

父は家事(洗濯・食事の準備片付け・そうじなど)を一切しませんでした。

100歩譲って家事をしなかったとしても、

せめて母に合わせたっていいのに、

母が残業で遅くなっても、一緒に待って夕飯を食べるということがありません。

お酒だけ先に飲み始め、つまみが出てくるのを待っています。

母は休む間もなく、

スーパーで買ってきたお惣菜をとりあえず皿に盛って先に出し、

父がそれをつまみに飲んでいる間に、

夕飯のおかずを作り、できたものから、食卓に並べるのです。

私は、自分が働くようになってからは特に、

フルタイムで働いてきてそれがどれだけ大変なことか理解できるようになったこともあり、

同じ時間働いてきているのに、家事の負担が半分半分でないなんて、不公平だ!!

女が家事を全部やらなきゃいけないなんて、おかしい。

せめて、食事を作るのを待ってるくらいのことが何故できない!!

という想いが日に日に強くなっていきました。

その光景をみるのがイライラするので、

家に帰りたくないと想っていた時期もありました。

 

その影響もあったのでしょうか?

私は、「女だから」とか、「女のくせに」とか、

男尊女卑的な言動を聴いたり見たりすると、

過剰に反応していたように想います。

自分の中でも、意地になっていた部分もありました。

女だって、技術職ができるってところを見せてやる!

キャリアウーマンになって見返してやる!!

女の地位を上げてやる!!

男になんて負けたくない!と・・・。

 

この意地が、

自分の心身に負担をかける要因の1つになっていたことに、

当時の私は気が付いておりませんでした。

もちろん今も、

「女だから」とか、「女のくせに」という言動や

考え方は好きではありません。

でも、男女の間に、勝ち負けは無いな。勝ち負けという問題ではないな。

という考え方になってからは、

意固地になって張り合うというスタンスからは解放され、楽になっております。

 

今日も最後までお読みいただきありがとうございます。

 

MindLabo代表 山本智香子