数値化の鬼を読んで感じたこと
安藤広大著 ダイヤモンド社発行
数値化の鬼
「仕事ができる人」に共通するたった1つの思考法
を今読んでいるのですが、
本の冒頭「はじめに」に書かれているポイントをかいつまむと、
『自分を数字でマネジメントできない人が、部下やチームをマネジメントできるとは到底思えない。
数字にむき合わず、成長できる人は誰一人いない。この本は、他人に対してではなく、
自分に対する数値化の鬼になること説明するための本。』
というような内容が書かれていました。
自分に優しく、自分を褒めよう!
そういった類の本も多い中、
厳しい先生の授業の前にちょっと緊張して、
背筋がシャキッと伸びる感じが久しぶりに蘇りました。
この本は、
なぜ数値化が必要なのか?
何をどのように数値をするのか?
が具体的に書かれていました。
これはあくまでも、私の捉え方なのですが、
数値化は要するに、
「配慮」だなと感じました。
それは、自分に対しても、相手に対してもです。
よく、私がよく使う表現の中に、
上手く行かなかったことに対して、
「一生懸命頑張ります」
という言葉があります。
せっかく、反省して、一生懸命頑張る!って、
気になっているのに、それを掘り下げて考えないから、
何をどれくらい、どう頑張るか?が不明瞭なままで、
結局気持ちだけで行動に移せません。
移せたとしても習慣化までには至りません。
自分の「頑張ろう!」って思った気持ちへの配慮不足です。
他者に対しても、同じです。
例えば、上司に対して、
「一生懸命頑張ります」と言ったとします。
上司は、この言葉を聞いて安心するでしょうか?
数値を入れて、
「明日の10時までに、タスク①②はできます。」
「タスク③は3時間かかることが見込まれるので、
その日の15時まで待っていただくことは可能でしょうかは?」
「そのために一生懸命頑張ります。」
の方が上司はより安心するでしょうし、
場合によっては仕事の振り分け方を変えるなど、
上司の仕事もやりやすいでしょう。
初歩的なことではありますが、
意識していないと、ついつい、
曖昧な表現の仕方をしているものなのだなということを、
気付かせてもらえる本でした。
マイメンターは「配慮」ということをとても、
大事にしていらっしゃいます。
そんな、メンターの在り方にも通じるものを感じる本でもあり、
自分への厳しさというのは自分を責めることではなく、
他者への優しさにつながる厳しさなんだなとも感じる本でもありました。
今日も最後までお読みいただきありがとうございます。
MindLabo代表 山本智香子