ささやかな幸せを感じられる喜び
うつが酷い時、
きれいな花を観ても、
紅葉の鮮やかさを観ても、
かわいい動物を観ても、
それらに心動かされ、
喜びを感じることはありませんでした。
自然の美しさや、純粋なものに感動しないなんて、
私はやっぱりおかしい、もうだめかもしれないと、
感動できない自分を責め、
ますます物悲しく、絶望する日々を送っていたのでした。
そんな中でも、なぜか北アルプスの風景にだけは、
かすかながらも感動し、
そのわずかな感動が生きる希望でもあったのだな~と
今振り返ると想うのであります。
先日読んだ、社会心理学者の加藤諦三さんの本に、
実行しやすい小さなことの例として、
「一日3回空を観る」
ということが書かれていました。
早速取り入れてみることにしました。
家を出て駅まで歩くとき、
電車から降りて会社まで歩くとき、
お昼休みの散歩のとき、
一日3回観る癖がついてきました。
確かに、実行しやすいです。
何より気持ちがいいです。
雲一つない真っ青な空に、
朝日のオレンジが高層ビルを照らし、
そのコントラストがなんとも美しい日は、
朝から感動で、涙が出そうになることもあります。
毎日続けているとこんなことに気が付きました。
自分の気持ちによって感動度合いが違うこともあることです。
なんとなく気持ちが焦っているときは、
空を見上げること自体を忘れてしまうこともあります。
空模様も毎日違うように、自分の心模様も毎日違う。
その微妙な違いに気付けていたら、
うつ病を防げたかもしれないなと想います。
空の美しさを感じられなくなる前に気付けていたら・・・
たらればですが(^_^;)
自分の苦い経験が、誰かの参考になってくれることを祈っております。
今日も最後までお読みいただきありがとうございます。
MindLabo代表 山本智香子