哲学人生問答という授業
岸見一郎著「哲学人生問答」(講談社文庫)を読み終えました。
岸見氏は哲学者であるとともに、アドラー心理学も研究され、
「嫌われる勇気」を古賀史健氏との共著で出版された方です。
この本は、著者が卒業した高校に著者が訪れ、特別授業をし、
彼らからの質問に著者がどう答えたか?が記載された本でした。
高校生からは、様々な質問が出され、
現代の高校生が抱える悩みや想いを垣間見れる本でした。
自分自身に対して、自分の将来に対して、
友達や、家族との人間関係について、
本当に様々なことを感じたり、考えたりして、
生きているんだな~と想いました。
私が高校生のころ、どうだったかな~?と思い返してみると、
同じようなこと想ってたな~、悩んでたな~ということもあれば、
高校生なのにこんなにしっかりした考えを持っているんだ!とか、
とても参考になりました。
もちろん、岸見氏のそれに対する回答も大変勉強になりました。
当時のクラスメイトもきっとこんなことを考えていたのかもしれません。
当たり前のように、ただ高校に通って、普通に授業を受けてるだけだと、
友達が普段どんなことを考え、どんな悩みを持っているか?
なんて触れる機会はほとんどありません。
なので、岸見氏の特別授業は、
自分の悩みや不安、疑問に思っていることをアウトプットできる貴重な場であり、
それをみんなで共有することで、
共感したり、安心したり、視野視点が増えたりもするので、
人として生きていくうえでとても価値ある時間であったのではないかと想います。
このような授業は、
特別授業ではなく、定期的な授業として取り入れてもいいんじゃないかな~と想います。
というか取り入れてほしいです。
今日も最後までお読みいただきありがとうございます。
MindLabo代表 山本智香子